「NO!環境破壊・大地下室マンション」
住環境を破壊する大地下室マンション建設に反対しています
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「NO!住環境破壊 地下室マンション建設反対」運動の終結にあたって
4年半のご支援・ご協力に感謝申し上げます
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2017年5月1日 王禅寺・上麻生の住環境を守る会
2012年10月13日に、計画周辺地域の住民が集まり、荒川建設の地下室マンション建設計画の全面的見直しを求めて「王禅寺・上麻生の住環境を守る会」を結成しました。建設計画は、翌年7月の地下室マンションを規制する「改正」条例(隣接住宅との間に緩衝帯の設置、高さ制限)を見越した駆け込み計画だったので、「改正」条例に適合した計画への見直し、さらに斜面地での大規模な切土工事の見直しなどを求めてきました。13年2月には市議会まちづくり委員会で、マンション建設計画の「抜本的変更を求める請願」が全会一致で趣旨採択され、私たちの要求の正当性が認められました。しかし、川崎市は荒川建設に開発申請許可をおろし、旧条例のままの規模のマンション計画で工事が進められました。その中で切土工事では2度も切土崩壊事故を起こしながら、市への要望にもかかわらず、その対策については一切住民に説明されることなく進められました。住民運動への明らかな妨害行為もおこなわれました。
工事中の騒音・振動・粉塵、工事車両の通行・私有地への立ち入りなどの問題については、その都度工事業者(大勝)に申し入れ、少しずつ改善されていきました。建物工事の段階で、ジョイント・コーポレーションに所有権が移転され、以後はこの会社との交渉となりました。マンション建物周辺の植栽については、近接住民の要望も取り入れられました。また、建物工事最終盤で問題となったゴミ置き場、変圧器の設置個所については、完了していた基礎を取り壊し、住民への影響が少なくなるような位置に変更されました。さらに、マンションベランダに直近している隣接家屋については、個々の要望に基づき、プライバシー保護対策もおこなわれました。
マンションの出入り口は、駐車場がある上と、駐輪場がある下の2か所ありますが、柿生駅に近い下の出入り口に郵便ポストが設けられ、ここが正門扱いです。下の道は狭く曲がった道ですので、歩行者の安全が損なわれるようなことがないか、不安があります。ジョイント・コーポレーションは、マンション関係車両の通行は抑えるとのことですが、今後の新住民、管理組合との対話が大事になると思っています。さらに、荒川建設所有の未利用地の利用方法と管理については今後の課題として残っています。
マンション計画の基本的な見直しはされませんでしたが、個々の要望での対応は一応終了しました。小さな声をあげつづけたからこその成果です。私たちの運動は請願署名をはじめ、多くの方から協力を得ました。とくに当初から運動をサポートしていただいた、まちづくり・環境運動川崎市民連絡会(まち連)にはお礼申し上げます。条例の改正もこのまち連の長年の運動が原動力になったものです。
マンション工事が完了した現在、建設工事の見直しを求めてきた会の活動は、ここで一区切りをつけて終了したいと思います。なお、守る会の活動資金となった皆様方のカンパの残額は14,353円です。これにつきましては会の残務処理等にあてることを御了解ください。
長い間のご支援・ご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
代表・太田精一 事務局長・久野通広